マーケティング(ABM/MA)に興味ありな大学生(卒論提出済み)のサイト。本のメモ、メディア記事メモ、Twitterメモなど個人用。卒論のテーマは「マーケティングオートメーション」「Mauic」関係でした。 自分用メモですが、ネット上の誰かのためにもなったら幸いです。

第1章
マリノフスキー「機能主義」(functionalism)
「人間の文化は、人間における様々な生理的欲求を満足させる機能をもつものとして発生した」

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第2章

文化=生活様式(way of life)を総称  文化人類学的な意味の文化は「カルチュア」(今西錦司)

アメリカ人類学者クラックホーン&心理学者ケリー1945年
「文化とは後天的・歴史的に形成された、外面的および内面的な生活様式の体系(system of explicit and implicit designs for living)
であり、集団の全員または特定のメンバーにより共有されたものである」

内面的:行動の基準、倫理観、価値観、超自然観、宗教や思想など
外面的:外からみてよくわかるような種々の動作

・人間の場合には、すべての行動の中心に内面的な価値観や思想がひとつの体系(system)をつくって、扇のかなめのような役割をしているのであり、
この点が人間と動物のあいだにおける根本的・質的な差異にほかならない。

・猿に赤旗を振ることを訓練によっておぼえさせるのは容易なのだが、赤旗のもつ意味とかコミュニズムの理論について理解させることは、言語がない以上、
決してできない。(動物は、内面的なものは全く存在していない)

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第3章
ルイスモルガン(米弁護士)1877年「古代社会」:婚姻と家族の進化;「社会進化論」→独立発生論or伝播論(20世紀) 伝播論が主流だが進化論も現存

伝播論(diffusionism):地球上の異なった場所に同一の'もの'が存在しているのは相互に独立に発生したのでは決してなく、一方から他方へと文化が流れていったから
もの:衣食住、物質文化、社会制度、慣習など

民話:語る人も聞く人も、その出来事が実際にあったものとは信じていない。娯楽+教訓
伝説:場所も人名が固有名詞で示されている。実際にあった事件が前提なので年代も日時も明らか
神話:聖なる事柄についての物語、人々半信半疑で受け止める

ジュリアン・スチュワート 多系進化論
否定:モルガンの進化論は、世界の文化がすべて同じ筋道をたどって進化していくと考えるから、単系進化と呼ぶことができるが
あまりにも図式的で現実に即していない
提案:地球上の異なった場所における様々な文化ごとに、それぞれ特殊条件にしたがって少しずつ異なった進化のすじみちが生まれることに注目すべき

参考:最近の進化論サーリンズ、サーヴィスらによる社会構造の進化についての研究

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第4章
農耕
・自然にうまれてくるものをそのまま手に入れようとしていた段階から一歩進み、自らの手で産物を生み出そう
→農耕技術
・農耕は2つに分けられる→根栽農耕(根や茎の一部を土に埋める栽培)と穀物農耕(種子をまいて栽培)
・根菜は収穫不安定さらに腐敗しやすい運搬しにくい、穀物は安定(スキを使う)さらに長期の貯蔵に耐えられる、「土器」に入れ運搬可能
・穀物農耕ではじめて安定した人間の社会
・農耕の従事するものとそうでない者との分業→都市の発生
・穀物は収穫期が限られる→そのため祈りが必要→儀式、僧侶の発生→司祭を頂点とする階層社会

衣服
発生原因諸説:▲機能主義(防寒防護)、✕羞恥心を隠すため、◯服を身に着けたから羞恥心が生まれた(第三説)、性差、権力アピールのため
→多種多様な要因が絡まって発生、決して合理的な理由だけで生まれたのではない

・羞恥心とは決して本能的なものではなく、むしろ逆にそれぞれの習慣によって生み出されたもの(第三説)
・衣服でおおいに隠されることになった部分が羞恥心の集中する場所 例)スカート、和服、ショートパンツ
社会学者ウェルターマルク「裸体に対する羞恥心は決して衣服の発生原因ではなく、むしろ衣服の存在によって生み出されたもの」
・アメリカ人類学者クラックホーン「文化現象とは決してそのような論理的なものではなく、非合理性と矛盾に満ちたものである」
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第5章
・日本語の語順→日本人のコミュニーケーションに影響

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第6章

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第10章
・フィールドワークについて
意味:その土地へ入って、そこに人々の生活慣習、生活の知恵など様々な事柄をまさに教えてもらう、学習すること

方法:
1.観察(参与観察)
2.面接(予め質問項目を作るのは難しい)

宿命的問題:調査者はどこまで客観的たりうるか?
J・ベネット「全く同じ文化、種族を調査していながら、調査自身のもつ価値観念が、当人の気がつかないうちにその分析のなかに反映しているという事実がある。一流の人類学者であっても決して例外ではない。」

・文化人類学の目的と役割
1.伝統文化の記録
2.文化伝播の歴史を知ること
3.人間とその文化のもつ本質について理解すること
・同じ人間ながら、「所変わればヒト変わる」ーその慣習や行動と考え方の様式は文化によっていかに違うのかということを知ること
自体が現在、世界的に必要性を要請されている

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定期刊行物など

■専門的
民族学研究所 http://www.seijo.ac.jp/research/folklore/
日本民族学会 http://www.fsjnet.jp/
年報社会人類学
人類学研究所(南山大学) http://www.ic.nanzan-u.ac.jp/JINRUIKEN/publication...
社会人類学研究質(首都大学東京) http://www.anthropology-tmu.jp/report/

■一般向
季刊民族学 http://www.senri-f.or.jp/kikanshi/top_page.php

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