マーケティング(ABM/MA)に興味ありな大学生(卒論提出済み)のサイト。本のメモ、メディア記事メモ、Twitterメモなど個人用。卒論のテーマは「マーケティングオートメーション」「Mauic」関係でした。 自分用メモですが、ネット上の誰かのためにもなったら幸いです。

【読書の技法】佐藤優
【はじめに】
・新しい情報をインプットする時間を日に最低4時間を確保
・他人の経験、知的努力を読書によって自分のものにする
・読書によって数十人分の経験を身につけることができる
・なぜ速度が必要なのか?なぜ性知識が大切なのか
・字面を追うことと読書は全く異なる
・ 難しい本には二つのカテゴリーがある
1、書かれている言葉の定義がなされておらず先行思想の成果を踏まえていない
2、基礎知識がないと理解できない専門書
・最初に正しくない知識を身につけるとその矯正が必要となるので全くの白紙から勉強するよりも手がかかる
・高校レベルの基礎知識をつけるのが最も確率で効率的な知の道
・まず正しい道。既に確立されている伝統に即して本を読む
・何をしないか何を読まないかも大切な知の技法の1つ
・その時間他の勉強や仕事に取り組むことによって期待される成果との機会費用について考える必要がある

第1章【多読の技法】
・頭に入れておかなくてはならない情報を選別する作業を30分くらいで行い残りの時間をここで選ばれた重要情報だけを丁寧に読む
・読書に慣れている人でも専門書ならば300ページ程度の方を1か月に3、4冊しか熟読できない
・重要なのはどうしても読まなくてはならない本を絞り込みそれ以外については速読すること
・筆者が毎月目を通している300冊のうち熟読している本は洋書を含めて平均4〜5冊。500冊を超える場合でも熟読しているのは6〜7冊。熟読する本を2冊増やすのはそう簡単なことではない
・ 熟読する以外の本は速読超速読のいずれかで処理
・1冊5分程度で処理「超速読」→240〜250冊
・30分から2〜3時間かけて取り組む「普通の読書」が50〜60冊
・ 新たな本を読むとき既知の内容に関する部分は読み飛ばし、未知の内容を丁寧に読む
・2つの辞めたこと 小説とテレビ
・午前10時 図書館で神学書 自宅や喫茶店 語学の学習、哲学書
・ 大学6年間で読んだのは、600〜700冊ほど
・基礎知識は熟読によってしか身に付けることはできない子歌詞熟読できる本の数は限られているそのため熟読する方法を絞り込む時間を確保するための本の精査として速読が必要になる
第2章【熟読の技法】
・ 本の分類
1.簡単に読むことができる本
2.そこそこ時間がかかる本
3.ものすごく時間がかかる本
・2は毎日2時間だとして、1週間かかる
・3は1年とか1年半かかる
・数ある本の中から熟読する本をいかに絞り込むかが読書術の要諦
・難解な本
1.概念が錯綜し、定義がいい加減で、論理構成も崩れている本
2.議論が積み重ね式、事実関係が多く、読むのに時間がかかる本
・その分野に関する雑誌や新聞の連載の中から説得力があると思われる論者を見つけ出すこと
・優れた学者や評論家は必ず自分の伝説の根拠となる出典を明示するしおすすめの入門書や関連図書もどこかで紹介するはず
・基本書は3冊、5冊と奇数にする
・ 理由は定義や見解が異なる場合多数決をすれば良いから
・ 大切なのは自分の知識の欠損部分を知りそれを補うこと
・現実の出来事を説明できないなら本物の知識が身についていない
・ 重要なことは知識の断片ではなく自分の中にある知識を用いて現実の出来事を説明できるようになること
・基本書は最低3回読む
1回目は線を引きながらの通読、2回目は重要箇所の抜書(10日)、最後に再度通読(3,4日)
・定義、数字、固有名刺などに言及がある部分と、重要だと思うが意味がわからない部分を書きうつす
第3章【速読の技法】
・速読
1.普通の速読 400ページ 30分 30分ノート
2.超速読 400を5分
・5分の制約を設け最初と最後目次以外はひたすらページをめくる
・序文の最初1ページと目次を読みそれ以外はひたすらページをめくる
・このとき文字を読まない、とにかくページ全体を見る
・太字やゴシック体の文字だけを追う
・超速読の目的、本の仕分けと、本全体での当たりつけ
・速読はあくまで熟読する本を精査するための手段、熟読できる本の数が限られてるからこそ必要
・速読が熟読よりも効果をあげることは絶対にない
・もう二度と読まないという心構えで臨む
・速読をする場合には必要とする情報についての明確な目的意識が必要
・ 速読において時間をロスする最も大きな要因は内容に引っかかってしまい同じ行を何回も読み直すこと 対策:定規を当てながら速読
・最終的には1ページを15秒くらいで読む
第4章【読書ノートの作り方】
・分厚いノートに記録学習仕事を時系列で集約
・ 自分が理解できないのは自分の基礎知識が足りないからなのかそもそも内容がでたらめなのかそれは傷害致死気がつけば分かる分からない箇所が1箇所もない様な本を逆に読んでも意味がない
・まずは時間を区切りその範囲内で自分が重要だと思うところと理解はできないが重要そうなところを合わせて抜き書きしておく
・書き込みステップ 「判断」「意見」(解釈)
第5章【教科書と学習参考書を使いこなす】
・歴史小説で歴史を学ぼうと言う安直な考えは捨てるべきだ小説を通じて得られる知識よりも対象を客観的に理解することを妨げるステレオタイプの偏見が身に付く危険性の方が高いから
・国際政治について語る際に絶対に記憶しておかなくてはならない基礎知識が近代国際政治の枠組みを作った1648年のウェストファリア条約
・ 5、15事件がテロ、2.26事件はクーデター 目的:世直し 手段:暴力
・テロは民間人が暴力を行使、クーデターは国家機関が授権された範囲を超えて暴力を行使
・55年体制 1955年 左派と右派に分裂していた日本社会党が統一。これに危機意識を感じた保守政党が合同し自由民主党(自民党)が結成された。60年代に堺東から分裂した民主社会党(民主党)、宗教勢力(創価学会)を母体とする公明党が生まれたが政権は自民党がになっていた。
・ 入試問題は知識と論理を問う
・評論=自分の意見を人に伝える手段
・読み手は不特定多数。読み手は言葉も感覚も違う、だから相手に分かってもらえないのが前提
・数学は、論理や記号や数字を使って表すもの
・現代文は論理を日本語で表さなければならない=個人言語
・その言葉は揺れ動く。論理そのものは普遍ですけど、それを表現する言葉が数学における記号と違って絶えず状況に応じて様々な意味に変化します。だから同じ様にきちんと論理的に書いてある文章でも我々が自分の個人言語で選んでしまうと人によって言葉の感覚が違うから幾通りもの答えになってしまう。
・ 文章の中で言葉は、無数の糸で引っ張られている。引っ張られて意味が決まる。その働きが文脈の力
・文脈によって言葉を規定していけば「言葉は固定化」されます・そうすると言葉は揺れ動かず数学の記号と同じになってくる。その結果現代文は感覚の教科から論理の教科に早変わりする

・言葉の限界 出口
「我々が普段使っている言葉と言うのは所詮すべてが完全にすぎません。ところが我々が伝えたい事柄は具体的なものなのです。だから、それ自体が「一般的・固定的」な観念である言葉でもって、「純個別的な」事柄を正確に伝えようとすることは、そもそも不可能なわけです。つまり、表現すると言うそのことの中に、矛盾を含んでいるわけですね。それを筆者は、「言葉と事柄との間には距離がある」と言い方をしています。 「この」と言うのはそのもの自体を指しているんです。指をささなきゃダメだと言う事は、結局、言葉では物事を示せないと言うこと。これが「言語の限界」です。

・ 論理についての4つのポイント
1.人間は皆先入主を持っているから、客観的に文章を読むということは不可能
2.だから、自分の頭を信用してはいけない
3.入試問題の文章は、論理的である限り一つの結論/出張(A)を形を変えて何度も繰り返す構造になっている。同じ主張を反復しているのだから、それらの主張を重ねて解釈しなさい
4.この作業によって先入主がおおいに隠していた影の部分が光の部分と重ね合わせれ,そこで初めて筆者の主張が正しく把握できることになる.。

・文脈についての3つのポイント
1.言葉というものは所詮,個人言語であって,一人一人の感覚や知識の度合いによって様々な使われ方をするし、また状況や場合によっても揺れ動くものである
2.だから,筆者の個人言語を読者の個人言語で理解しようとしてはならない.
筆者の言語は筆者の言語の中で掴むこと
3.それはとりもなおさず,文章の前後関係,つまり文脈から言葉の意味を掴むと言うこと

第6章【小説や漫画の読み方】
・筆者は功利主義者なのでながら読書はしない
・ リラックスするための娯楽の読書は決して無駄ではないリラックスして働くエネルギーを蓄えることは仕事のために最も重要なことだから
・漫画は動機付けに使えるが知識を身に付けるものではない
・小説や漫画はもう一つ社会の縮図人間と人間の関係の縮図として類似アナロジー的に読むと言う読み方
・漫画を否定して一切手をつけないと言うのは、漫画で勉強しようとするのと同じくらい間違った考えだ
・小説には代理経験の側面もある。人間が個人的に経験できることは限られている・そのため優れた小説で代理経験を積んでいくことは人生を確実に豊かにする
第7章【時間を圧縮する技法】
・5時起床
・5〜5時半 入浴、朝食
・5時半〜13 原稿執筆
・13〜13半 昼食
・13半〜19 読書、原稿執筆(途中1時間散歩)
・19〜21 食事と休憩
・21〜24時 原稿執筆 ノート作り 語学学習
・24〜26時 読書


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好きなワード
・1つ1つの項目に有機的な連関がなくカタログ的に並んでいるので一読して頭に入りにくい
・どんな人でも引っかかる部分が4〜5箇所はあるように作られている
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